神経疾患について

神経疾患の診断

 神経疾患の診断は、症状や経過を聞くことからはじまり、神経学的検査で重症度と原因となる病変の位置の推測を行います。血液検査、レントゲン検査や超音波検査が診断の助けになります。また、近年ではMRI、CTといった高度画像診断機器を用いることで以前と比べて格段と診断精度が上がっています。

症状

神経疾患の症状は様々なものがあります。飼い主様が気づきやすい変化には以下のものがあります。

  1. 歩き方がおかしい、引きずっている、立てない
  2. 物にぶつかる(目が見えてない)。
  3. 音に反応しない(耳が聞こえてない)。
  4. 首が傾いている(斜頸) 同じ方向に回る。
  5. 発作が起こる。
  6. 痛みを訴える。

 症状の経過を知ることも大切です。発症に気づいた時からさらに悪化していく場合や繰り返す場合はできるだけ早く診察を受けましょう。

神経学的検査

 神経学的検査は神経の麻痺の状況を把握する検査です。それによって病変の位置をある程度絞ることができます。また麻痺の重症度を把握することができます。動物に対する負担はほとんどありません。

血液検査

 神経症状(とくに発作)を起こす原因には、脳の問題ではなく全身的な異常(低血糖、ミネラルバランスの異常など)によって起こるものがあります。それらを明らかにするためには血液検査が必要になります。また手術や麻酔を必要とする検査を実施する前には必要となります。

画像検査

 レントゲン検査や超音波検査は、神経疾患の診断の助けになります。また手術や麻酔を必要とする検査を実施する前には必要な検査です。


水頭症症例の頭部エコー像

特殊画像検査

 MRI、CTは、神経疾患の病変を見つけ出すための画像検査です。とくにMRIは形の異常に加え、脳や脊髄の質的な変化をみることができるため大変優れた検査です。これらの検査が必要と判断した場合は、二次診療施設や画像検査センターに撮影を依頼することになりますがその後のフォローアップ(診断、治療)については当院で行います。すでに撮影された画像についてのセカンドオピニオンもお受けいたします。


水頭症の犬のMRI

壊死性髄膜脳炎の犬のMRI

脳腫瘍(髄膜腫)の犬のMRI

椎間板ヘルニアの犬のMRI

その他特殊検査

 脳脊髄液検査、筋電図検査・脳波検査・遺伝子型検査などがあります。


脊髄リンパ腫の犬のMRIと脳脊髄液中の腫瘍細胞

筋電図検査
 

神経疾患の治療

 神経疾患の治療は大きく分けて2つのアプローチがあります。

【原因療法】

 一つ目のアプローチは、原因となっている疾患に対する治療=原因療法です。その方法は原因となる疾患によって様々です。

内科療法
 脳炎、脊髄炎といった炎症性疾患、脳梗塞、脊髄梗塞といった血管性疾患に対してはおもに内科治療が選択されます。また一部の腫瘍性疾患に対しては抗がん剤療法が根治的内科治療として選択される場合があります。

外科療法
 椎間板疾患や脊椎疾患、腫瘍性疾患では外科手術が根治的な治療の第一選択として行われます。プリモ動物病院グループでは整形外科の専門外来(相模原プリモ動物医療センター)との連携を取ることで手術適応の場合速やかな対応を取ることが可能になっています。
>>整形外科外来

放射線療法
 腫瘍性疾患の場合、放射線療法が治療選択として適用される場合があります(二次診療施設への紹介)。

【対症療法】

 二つ目のアプローチは、その時に問題になっている症状を軽減させる方法=対症療法です。

内科療法
 内科療法は対症療法の中心の役割を担っています。てんかん様発作に対しては抗けいれん薬療法が行われます。腫瘍や椎間板疾患、水頭症に対しては脳脊髄内圧を軽減させる治療によって麻痺や意識障害といった症状を軽減し回復させることが可能です。また痛みを軽減させる治療も生活の質を維持するために重要となる治療法です。

犬や猫で多い神経疾患

  • ・特発性てんかん
  • ・椎間板ヘルニア
  • ・脳炎・脊髄炎(壊死性脳炎・肉芽腫性脳脊髄炎・ウイルス性脳炎)
  • ・水頭症・脊髄空洞症
  • ・前庭疾患(中耳炎・内耳炎、特発性ほか)
  • ・脳梗塞・脊髄梗塞
  • ・脳腫瘍・脊髄腫瘍
  • ・代謝性疾患(高アンモニア血症、低血糖ほか)
  • ・変性性疾患・蓄積病

年中無休 午前診療/9:00〜13:00 午後診療/16:00〜20:00 夜間救急/20:00〜24:00

※夜間救急について

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